見て、察して、動く。そんな接客にこそ意味がある。

五感を働かせ、場に合った気配りを。

店内では、できる限りお客様の様子に目を配り、音を聞いています。「チャリン」という音ならお子様用スプーン、「ガチャン」ならコップが落ちて割れた音。お客様に呼び出しボタンを押す手間をかけさせないよう、即座に「大丈夫ですか?」とタオルと代わりのコップを持って駆けつけます。「接客に大切なのは、観察・察知・推理・行動」。ストアマネージャー(店長) に教わったこの姿勢を、大切にしています。お座敷で和食を楽しめるサガミは、婚約の顔合わせなどハレの日の会食に利用されることも。私にとっても緊張する場面ですが、大切な場に選んでいただいた期待に応えられるよう、お客様との意思疎通をしっかり取り、五感を働かせます。マニュアル通りの接客も大切ですが、本当にお客様に喜んでいただくためには、自分で考え、気づくことに意味があると思っています。

相手を思いやる姿勢は、福祉に通じる。

ある日、帰宅されたお客様から「入れ歯を店に忘れた」と電話がかかってきました。食事の際に外して紙ナプキンに包み、テーブルの上に置いたまま帰ってしまい、スタッフも気づかず片付けてしまったのです。すぐにできるだけのスタッフを集め、ゴミ箱から調理場のすみずみまで探し、食器洗い用シンクの水の中から出てきたときは、「あった~~!!」と思わず全員ハイタッチ。お客様は後日、菓子折を持ってお礼に来店してくださいました。どんなときでも、相手の立場で考える。この姿勢は、人と関わることが好きで高校の福祉科に進んだ私が、そこで学んだ考え方そのもの。福祉の現場ではないけれど、サガミに来店される高齢のお客様やお子さんに、できる限りのことをしたい。3世代のお客様が利用され、人対人のおもてなしを大切にするサガミなら、それができますからね。
BACK
NEXT
pagetop